スタンディングデスクを使うと、体にも良いし、仕事効率にも役立つと大変世の中で人気です!
ちょっと何だか良さそうだし、運動不足も気になってたし、変えちゃおうかなって思ったりしてませんか?

でも、ちょっと待ってください。
スタンディングデスクは万人にとって最良の選択ではないということを知って欲しいのです。

運動不足解消や、集中力アップなど、メリットはたくさんありますが、体に負担をかけて健康状態に影響を与えてしまうようでは良い仕事環境だとは言えません。

ですので、この記事ではスタンディングデスクが45歳以上のビジネスパーソンにとって必ずしも仕事効率を上げない理由と、上手にスタンディングデスクを使うための工夫を紹介します。

すでにスタンディングデスクをご利用の方や、これから導入を検討されている方は最後までお目通しいただくことで失敗のない、体にも仕事にも負荷の少ない選択ができるようになります。

スタンディングデスクの誤解を解く

現代社会では、長時間座って仕事をすることへの認識が変わり始めています。スタンディングデスクはその答えの一つとして注目を集め、多くのオフィスで導入されています。しかし、全ての人にとってスタンディングデスクが最適な選択とは限りません。

特に45歳以上のビジネスパーソンにとっては、スタンディングデスクの利点だけでなく、潜在的なリスクについても理解することが重要です。

スタンディングデスクのメリット

一般的に広まっているメリットについて確認しておきましょう。

  1. 肩こりや腰痛の軽減: 長時間座り続けることは、肩こりや腰痛の原因となります。立って作業を行うことで、これらの問題を軽減することが可能です。
  2. 運動不足の解消: 立って作業を行うことで、微量ながらもカロリーを消費します。これにより、身体活動量が増え、運動不足を解消することができます。
  3. 血行促進: 立つことで血行が良くなり、全身の流れが良くなるため、集中力を向上させることができます。
  4. 姿勢の改善: 正しい立ち姿勢を維持することで、全体的な姿勢を改善することができます。これは、背筋を伸ばし、体のバランスを良くすることに繋がります。
  5. 生産性の向上: 一部の研究では、立って作業を行うことでエネルギーレベルと生産性が向上するとされています。

ですがこれらのメリットを全ての方が享受されているかというと、そうではないというのが体の専門家からの観点です。
どうしてそう感じているのかということに関して次にまとめます。

仕事効率を下げる可能性のある3つの理由

リスク1:足と腰への負荷増

立ち仕事は足と腰に負荷をかけます。特に45歳以上のビジネスパーソンにとっては、立って仕事をすることで足と腰への負荷が増えることは、大きな問題となります。長時間立ち続けることで生じる疲労や痛みは、仕事の質を落とすだけでなく、健康問題を引き起こす可能性もあります。

座り続けることも体に悪影響を与えますが、立ち続けることに適した体ではない状態で立って作業を行うことも不可になってしまいます。

左右均等に体重を割り振り、姿勢良く立つために必要なのは体にストレスや緊張が過度にない状態でないと難しいです。どれだけ姿勢良く立っているつもりでも、骨格や筋肉の使い方を長時間作業しながら持続することができる人はほぼいないからです。

体に負荷がある状態で、立ち続け、ストレスを感じながら作業するということは修行か拷問かということにもなりかねません。当たり前に姿勢を保てなくなってきている45歳以上のビジネスパーソンはもっと深刻に体の状態を受け止めなくてはいけません。

リスク2:集中力の低下

スタンディングデスクを使っての仕事は、立ち続けることによる疲労が集中力を奪う可能性があります。集中力が低下すれば、仕事の効率が落ち、生産性が低下する可能性があります。これは、特に高度な思考を必要とする仕事や、細心の注意を必要とするタスクに影響を及ぼす可能性があります。

無意識に立っているようでも、作業内容に合わせて状態の角度や重心の変化に対応しながら微調整を体は行なっています。

言い換えると、座っているときには使っていない緊張が生まれ、座っているときにはない疲れが蓄積していくで、集中力が低下してしまうのも仕方ありません。

緊張感があるからこそ集中力が増す部分もありますが、長時間持続するとなると体の状態や体力気力によってはスタンディングデスクのメリットが逆転してしまうことになってしまうのです。

リスク3:体力の消耗と老化

45歳以上のビジネスパーソンは、体力の面で若者と比べると落ちてきます。立ち仕事は体力を必要とします。体力が落ちてきた中高年のビジネスパーソンにとって、立ち仕事への適応は更に難しくなります。無理に立ち仕事を続けると、体力を過度に消耗し、体の老化を早める可能性もあります。

立つために使う、背中・お腹・脚の筋肉は体の中で最も大きな筋肉です。大きな筋肉を使うということは、体力の消耗が激しいということにつながります。

加えて歳を重ねた体は消耗しながら回復することが難しく、消耗した体力を回復するためにも時間がかかります。

集中して頑張って疲れた体力を取り戻すために、椅子に座って作業をしているときよりも時間がかかってしまっていては全体的な効率が落ちてしまうことになります。

年齢を重ねることで体や姿勢、立ち方や力の入れ方に対して癖や習慣がついてしまっている45歳以上のビジネスパーソンにとって、負担をかけずに立ち続ける姿勢を保つことがしんどくなってきている事実から目を逸らしてはいけません。

スタンディングデスクを効果的に使うためには、効果的に使える体でなければいけないということです。

45歳以上のビジネスパーソンへ: スタンディングデスクを最適に利用する方法

スタンディングデスクを使うことが仕事効率アップや健康につながるということではないということを知っていただくために、デメリットや現状をお伝えしてきました。

ただやはりスタンディングデスクにもメリットはあるので、上手に使ってうまく仕事効率を上げ、健康のための意識を引き上げていただくために、45歳以上のビジネスパーソンがスタンディングデスクを最大限に活用し、その効果を享受するためには以下の注意点を意識しながら活用されたり、取り入れたりしてみてください。

適度な休憩を取る:

スタンディングデスクを使用することで立ったまま作業を行う時間が増えますが、これにより足や腰に負担がかかる場合があります。定期的な休憩を取って座る時間を設けることで、このような問題を防ぐことができます。

休憩時間に歩いたり、屈伸のような動きをして、足の緊張を緩めてあげることがおすすめです。
普段からできるだけ階段を使ったり、歩くようにして体の筋肉量を増やしてあげることも疲れにくくなるために効果的です。

適切な姿勢を保つ:

スタンディングデスクを使用する際は、背筋を伸ばし、肩をリラックスさせ、顎を引くなど、正しい姿勢を保つことが重要です。また、モニターは視線の高さに設定し、キーボードとマウスは腕が自然に下がった位置に設定することで、疲労を軽減し、作業効率を保つことができます。

デスクの前に鏡を置いて上半身の傾きをチェックしたり、首の向きをチェックすることで姿勢の癖を矯正することに役立ちます。

集中していると、前傾になっていき、肩も内側に入っていき、思考や発想が狭くなってしまうので鏡を上手に活用してリラックした状態に戻れるようにしましょう。

快適なフットウェアを選ぶ:

スタンディングデスクでの作業中は、足元の快適さが重要になります。適切なサポートを提供する靴を選び、必要であればアンチファティーグマットを使用すると、足や腰への負担を軽減することができます。

オフィスであれば歩く用の靴と、スタンディングデスクで作業する用の靴を分けるというのも効果的です。クッション性があり、足裏のアーチに合わせたソールのスニーカーなどにすることで疲れやすさを軽減し、立ち続けることに対する負担を減らせます。

ホームオフィスの場合は、足元に気を使いにくいと思いますが、クッション性のあるスリッパを利用するのもおすすめです。

むくみや足のだるさが気になっている人は着圧ソックスなどを利用して血流をサポートしてあげるといいでしょう。

体の変化に注意を払う

長時間の立ち作業が新たな体の不調を引き起こす場合があります。体の不快感が増した場合、または新たな不快感が出現した場合は、スタンディングデスクの使用方法を見直すか、医療専門家に相談してみてください。

スタンディングデスクじゃないと仕事が捗らない!と決めつけてしまうと、体の変化に気づきにくいですし、違和感をスルーしてしまいがちです。

時間や日によって体調が変わるのは当然、頑張れる時間や状態が変わることも必然です。

今日の自分の体はどうかな、今日の調子はどうかなと観察をすることを意識づけることで、負担なく仕事を続けることができ、不調を生みにくいスタイルが確立していけます。

気分が乗らない時は柔軟にオフィスチェアーにしてみたり、場所を変えるという形で心身の負荷を下げてあげることが、結果的に仕事が捗ります。不要な頑張りをしないために、変化や違和感に敏感になりましょう。

以上の点を注意しながらスタンディングデスクを使用することで、健康を維持しながら、生産性を高めることができます。

年齢変化への対策をする

歳はとりたくないと思われますが、時間の流れを止めることはできません。長年使ってきた体をこれからも長く頑張っていけるように、変化を受け止めていくことはとても大切なプロセスになります。

皆歳をとります、だからこそ、歳をとった自分の体と仲良くなった人が成功するのです。そのために意識していただきたいのは下記4つになります。

  1. バランスの取れた食事: ビタミンとミネラルを豊富に含む食事は、免疫力を高め、心血管疾患のリスクを低減します。
  2. 定期的な運動: 適度な運動は、筋力と柔軟性を維持し、心臓の健康を保つのに役立ちます。また、認知機能を保つのにも有効です。
  3. 十分な睡眠: 良好な睡眠は、身体と脳の健康を維持する上で重要です。不足した睡眠は、疲労、集中力低下、そして慢性疾患のリスクを高めます。
  4. ストレスの管理: ストレスを適切に管理することで、心臓病、高血圧、糖尿病などのリスクを低減することができます。リラクゼーション、瞑想、趣味などを通じてストレスを緩和することが推奨されます。

当たり前のことだと思われるかもしれませんが、ただ健康のためにやったほうがいいよねと取り入れるのと、今とこれからの自分自身のためにと意識して取り組むのでは変化の出方も未来も変わります。

わかっててできないのはそこに納得できていないからです。これからも仕事ができる体でいるために、大切なのは日々の暮らしです。仕事だけができても望む未来は訪れませんから、手間をかけていきましょう。

今の体に合う使い方を意識することが最重要

スタンディングデスクを使うことが全てではないということをお伝えするためにまとめたこの内容ですが、スタンディングデスクはあくまでも手段の一つでしかないということに気づいていただけたでしょうか。

スタンディングデスクであれ、オフィスデスクであれ、大切なのは仕事を頑張れるご自身の意識と体の状態が全てです。

そのために現状に向き合い、受け止め、知恵を絞り、工夫をしていくことこそが最大限頑張るべきポイントです。立ち続けること、しんどさをスルーすることを頑張ることではありません。

加えて、年齢を受け入れることは、自己肯定感を高め、心の平穏を保つために極めて重要です。その一方で、老化に伴う変化を恐れ、否認する人々が少なくありません。しかし、年齢を受け入れ、それが生活の一部であると認識することで、自己の価値を認識し、生活の質を向上させることができます。

年齢を受け入れることは、自己の価値を認識し、生活の質を向上させるための重要なステップです。それぞれの人生のステージは、独自の喜びと課題を持っています。それを受け入れ、自己肯定感を高めることで、より豊かな人生を送ることができます。

スタンディングデスクとうまく付き合っていくために、45歳以上の体と上手にお付き合いしていくために、この記事の内容を生かしていただければ嬉しいです。

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