
「なんでこんなに不安を感じるんだろう?」「なんでこんなにイライラするんだろう?」
自分の中の説明できない感情に悩まされる日々。そんな状態から、半年間の「わたし力活性化プログラム」を通じて、自分自身の取扱説明書を手に入れたたかえさんの体験をお届けします。
「なんで?」という疑問が減った - 見えなかった自分との出会い
たかえさんが半年間のプログラムを通して最初に感じた変化は、「なんで?」という疑問が減ったこと。
「よくわからなかったものをなんでこんなに不安が感じてるんだろうとか、なんでこんなにイライラしてんだろうみたいなところの糸口が半年あってちょっと分かった感じがします」
自分の気質が「風」タイプだと分かったことで、不安を感じやすい傾向があることを理解。イライラの原因も「風的な何かに触れた」ことだと気づいたそうです。
たかえさんはこの変化を、とても印象的な比喩で表現しています。
「海の中に落としたボタン探せっていうよりも、洗面機か風呂の中に落としたボタン探せぐらいの楽さがあったんじゃないかな」
考えても意味が分からない「海の領域」から、探せる「お風呂の領域」へと変わったことで、自分自身への理解が格段に進んだのです。
【主催者より】私たちがプログラムで大切にしているのは、この「なんで?」から解放されることです。たかえさんの「海からお風呂へ」という比喩は、とても的確ですね。広大で暗い海の中でボタンを探すような気持ちから、限られた空間の中で探せる安心感へ。自分自身の理解が進むと、こうして「どうして私はこうなんだろう?」という永遠の問いから解放されていくのです。
エレメントの発見 - 自己理解の深まり
プログラムでは「エレメント」という5つの要素(空・風・火・水・土)で自分を理解する手法を学びます。たかえさんは自分の中にも様々な要素があることを認識し、それらの比率についても新たな発見がありました。
「思ってた比率と違うんだなって思った。もうちょっと火の要素あるのかなと思ってたんですけど、どうも土っていうのは風の人間にとってそれがないと社会通念的に行きにくいとか、つけてきたものであって」
自分の中の「小人たち」の一体感も上がり、それぞれの役割や関係性が明確になったといいます。特に印象的だったのは、以前は「横でガサガサされたらイライラする自分」を「心が狭い」と自己否定していたのが、「風要素の人は反応しやすい」と理解できたことで「自分に優しくなりました」と語る部分です。
【主催者より】エレメントの発見は、自分の性質に名前がつく瞬間でもあります。たかえさんのように「風要素が強い」と分かることで、これまで「性格の悪さ」だと思っていた特性が、実は自然な反応だったと理解できるのです。私たちのプログラムでは、「欠点を直す」のではなく「特性を理解し、上手に付き合う」ことを大切にしています。「自分に優しくなる」というたかえさんの言葉に、私自身も胸が熱くなりました。
「いい意味の諦め」 - 日常の変化
自己理解が進んだことで、日常生活にも大きな変化がありました。たかえさんは「許容範囲が広がった」と感じています。
特に注目したいのは「いい意味の諦め」という表現です。「自分と違うもんね」という認識から生まれる余裕のこと。このシンプルな理解が、人間関係におけるストレスを大幅に減らしたようです。
「どうしても向こうがああく来る時は自分が何頑張っても無理なんや。じゃあもうちょっと待とうかなってちょっと火置いてみようかなみたいな感覚が早く上がってくる」
「戦う場所を間違えない」という感覚も身についたと語るたかえさん。「うちはうち、よそはよそ」という関西的な感覚がエレメントの理解で深まり、「いらんとこに気回さなくて労力使わなくていい」という気づきを得ました。
【主催者より】たかえさんの言う「いい意味の諦め」は、実は深い智慧だと思います。「違いを認める」ことで生まれる心の余裕。人間関係の多くの悩みは、相手を変えようとしたり、理解されようと必死になったりすることから生まれます。「戦う場所を間違えない」という言葉には、エネルギーの使い方を知る賢さが表れていますね。これは風の特性を持つ方にとって特に大切な気づきです。
モヤモヤが晴れる - 納得の数が増える
たかえさんが得た変化を一言で表すなら「納得の数が増えた」こと。
「モヤモヤがなくなってる」という表現はとても印象的です。これまで漠然と悩み、考え続けていた問題が、「あ、そうなんだ」という納得によって解消されていく感覚。それはまさにプログラムの目的である「自分が自分の専門家になる」ということなのでしょう。
【主催者より】「納得の数が増える」という表現が、私はとても好きです。モヤモヤした気持ちは、理由が分からない不安や混乱から生まれます。たかえさんの場合、エレメントの視点から自分を観ることで、「これは風の特性だから起こること」と理解できるようになり、モヤモヤが晴れていったのでしょう。納得は安心をもたらします。「ああ、そういうことだったのか」と腑に落ちる瞬間は、まさに自分が自分の専門家になっていく過程そのものなのです。
マイナスからプラスへ - これからの展望
半年間を「ちょうどいいぐらい」と評価するたかえさん。これは「自己理解を正しくしない状態で何をやっても難しさにしか発生しない」という実感があってこその言葉です。
これまでは「ネガティブを消したい」という気持ちが強かったそうですが、プログラムを通じて「もうちょっとやっていったら良くなるだろう、プラス方向に行けるんじゃないか」という希望が生まれました。これまでは「ゼロに戻す」ことが目標だったのが、プラスを目指せるようになったのです。
【主催者より】この変化こそが、私がプログラムを通じて最も伝えたいことの一つです。自分を責め、ネガティブな部分を「直そう」「消そう」とするのではなく、自分を理解し「これからどう伸ばしていくか」を考えられるようになること。たかえさんの言葉にある「ゼロに戻す」から「プラスを目指す」への転換は、自己肯定感の芽生えを感じさせます。私たちは欠点を持った存在ではなく、様々な特性を持ち、それを活かしていける可能性に満ちた存在なのです。
自分を責める人に - こんな人におすすめ
たかえさんがこのプログラムをおすすめしたいのは、こんな人たち:
- 自分を責めてしまう人
- 自己肯定感が低い人
- 「自分がダメなんじゃないか」と思ってしまう人
「どうもね私があかんわけじゃなくって認識変えるだけですよね。しかもそんなに急激に特殊なことしなくても、あ世界はそういう見方があるんだなと思ったらそれしゃあな、という形であまり自分を攻めなくなる」
一方、「現状の自分が100点だと思っている人」には向かないかもしれないとも。
【主催者より】たかえさんの言葉には深い気づきがあります。「私があかんわけじゃなくって認識変えるだけ」というシンプルな真実。自分を変えようと苦しむより、自分の見方を変えることで楽になれる。これこそが、私たちのプログラムの神髄かもしれません。現代社会では自己肯定感の低さに悩む方が増えています。特に繊細で感受性豊かな方ほど、自分を責めがちです。そんな方々に、たかえさんの体験が希望の光となることを願っています。
未来の自分への贈り物 - リカバリーリストの重要性
プログラムの最終段階では「リカバリーリスト」というものを作成します。これは緊急時に自分を取り戻すための具体的な方法をまとめたもの。
「本当に頼る手前なので、私はどうなるかっていう最悪の状態を想定しとかないと...」
理性が飛んでしまうほどの状態になった時、自分は何をすべきか。そして、その手前で気づくためのサインは何か。それを丁寧に洗い出していく作業です。
「背景プロセスがあるので、壁のところをまず一回行くと、戻る時にどうなるかが分かってるので、そろそろこの辺で、このまま行ったらこうなるよね確実に、をこっちにちゃんと作っとく」
現在の自分が柔軟性を持っている今だからこそ、将来の自分のために準備できることがあるのだと気づかされました。
【主催者より】リカバリーリストは、未来の自分への最高の贈り物です。私たちは皆、調子の良い時と悪い時があります。特に風の特性が強い方は、その振れ幅が大きくなりがちです。たかえさんの言葉にある「背景プロセス」という表現が素晴らしいですね。自分の状態変化のパターンを理解し、「このままいくとこうなる」と予測できるようになると、自分をコントロールする術が身につきます。冷静な今だからこそ、嵐の中の自分を助ける手立てを用意できるのです。これは自己理解の集大成とも言える作業です。
私たちは自分自身と一生付き合っていくにもかかわらず、意外と自分のことをよく知らないもの。半年間のプログラムを通じて、たかえさんが手に入れたのは、自分自身への理解と、それを基にした「生きやすさ」でした。
「海に落ちたボタン」を探す苦しさから解放され、「お風呂に落ちたボタン」なら見つけられるという安心感。それが、自分自身の取扱説明書を手に入れることの価値なのかもしれません。
【主催者より】たかえさんの半年間の旅は、「自分を理解する」という一見シンプルながらも奥深い探求でした。「海に落ちたボタン」から「お風呂に落ちたボタン」への変化。この美しい比喩は、私自身の心にも深く響きます。私たちは自分自身と一生付き合っていくのに、その「取扱説明書」を持たないまま生きていることが多いのです。たかえさんの体験談から、自分を知ることの価値、そして自分に優しくなることの大切さを、多くの方に感じていただければ幸いです。
主催者から
このインタビューをお読みいただき、ありがとうございます。
たかえさんの体験談からも伝わってくる通り、「わたし力活性化・半年プログラム」の本質は「自分を責める気持ちからの解放」にあります。
私たちは生まれてから何十年も自分の体と共に生きているにもかかわらず、自分自身のことを意外と知らないものです。自分の体が出しているメッセージや違和感を受け取れないまま、「どうして私はこうなんだろう?」「なぜこんなに不安になるんだろう?」と自分を責め続けてしまいます。
しかし、本当に必要なのは「私が私の専門家になる」こと。
たかえさんが美しく表現された「海に落ちたボタンを探す」ような苦しさから、「お風呂に落ちたボタンを探す」という安心感に変わる体験。それこそが、自分自身の取扱説明書を手に入れる価値なのです。
風・火・水・土・空という5つのエレメントを通して自分を理解するというアプローチは、時に抽象的に感じられるかもしれません。しかし、この枠組みを通して、「私はダメな人間なのではなく、単に風の要素が強いから横でガサガサされるとイライラするんだ」と気づくことができたとき、自分を責める気持ちから解放され、「自分に優しくなれる」のです。
半年間のプログラムはあくまでもスタートライン。ここから先、自分自身の取扱説明書を手に、それぞれの方が生き生きと自分らしく歩んでいくことが私たちの願いです。
あなたも「自分自身の専門家」になる旅に出てみませんか?
次回プログラム募集開始は2025年5月を予定しています。ご興味をお持ちの方は、ぜひお気軽にご連絡ください。
かおるーん