
「立っている位置がちょっと変わった」
これは、「わたし力活性化・半年プログラム」を終えたRさんが語った言葉です。彼女は「体と心のつながりを深め、頼れる自分を育むためのセルフケア」を学び、「自分自身の取り扱い説明書を手に入れる」ことを目指してこのプログラムに参加しました。その体験から生まれた気づきと変化を、彼女の言葉を通してお届けします。
エレメントとの出会い - 見えない自分との遭遇
プログラムの一ヶ月目のテーマは「体と自然のつながりを学ぶ」こと。ここでRさんが出会ったのは「エレメント」という概念です。空・風・火・水・土という自然界の要素を通して自分自身を見つめ直すという取り組みでした。
「最初は分かりにくかった」というRさん。しかし、日の出の写真を撮り、川や海に足を運び、焚き火をし、風を感じるという体験を通して、少しずつ理解が深まっていきました。
「自分の中のエレメントのちょっと居場所がなんとなくしっくりし始めた」
それまで混沌としていた内面が、少しずつ整理されていく感覚。自分の中の様々な側面が、それぞれの居場所を見つけ始めたのです。
【主催者より】エレメントとの出会いは、多くの方にとって最初は「分かりにくい」体験です。しかしRさんのように、実際に自然と触れ合う体験を通して、少しずつ「しっくりくる」瞬間が訪れます。私たちは自然の一部でありながら、都市生活の中でそれを忘れがちです。エレメントを通して自分を見つめることは、本来持っている自然とのつながりを取り戻す旅でもあるのです。
内面の空間が広がる - 立体感の変化
講座を通じてRさんの内面に起きた変化を、彼女はこう表現します。
「空間が広がったみたいな、立体がこういう立体だったのがすごい大きい立体になった」
自分を理解する枠組みが広がることで、内面の世界も拡大し、「窮屈じゃなくていい、広いな」と感じられるようになったそうです。それは単なる知識の獲得ではなく、自分自身との関係性が変わる体験でした。
【主催者より】Rさんの「立体が大きくなった」という表現は、とても深い洞察を含んでいます。私たちは知らず知らずのうちに、自分を小さな枠に閉じ込めてしまいがちです。「私はこういう人間だ」という固定観念が、可能性を狭めてしまうのです。エレメントの視点を通して見ると、私たちは複雑で豊かな存在であることに気づきます。その気づきが「窮屈じゃなくていい」という解放感につながるのでしょう。この「内面の空間の広がり」こそ、プログラムを通して多くの方が体験される貴重な変化です。
「待てる」という余裕 - 人との関わり方の変化
自分自身への理解が深まると、人との関わり方も変わってきます。接客の仕事を始めたRさんは、相手に合わせることの大切さに気づきました。
「相手のほ幅を合わせるということを最近ちょっと分かり始めました」
さらに印象的だったのは、「待てるようになりました」という言葉。以前は相手の反応に敏感に反応し、すぐに何かをしなければと思っていたのが、今では相手のタイミングを尊重できるようになったと言います。
「自分も距離感を作るようになった」
全ての人に好かれようとする必要はなく、互いにとって心地よい距離感を作ることの大切さに気づいたのです。
【主催者より】「待てる」という能力は、実はとても高度なスキルです。特に風や火のエレメントが強い方は、すぐに反応し行動したくなる傾向がありますが、「待つ」ことで相手との関係性がより深まることがあります。Rさんが「距離感を作る」ことの大切さに気づいたのも素晴らしい成長です。私たちは「全ての人と親密になる」必要はなく、それぞれの関係に適した距離感があるのです。この気づきは、人間関係のストレスを大きく減らすことにつながります。
過去への信頼 - 自分の歩みを認める
講座前のRさんは「前しか見てなかった」と振り返ります。しかし今は、自分が歩んできた道を振り返ることができるようになりました。
「ちゃんと歩いてきたわ、私」
この気づきは、彼女に自分への信頼感をもたらしました。それは自信というよりも、自分自身への深い信頼のようなもの。
「わかんないけど大丈夫」
未来が見えなくても、自分はちゃんと歩んでいける——そんな信頼が生まれたのです。
【主催者より】「ちゃんと歩いてきたわ、私」というRさんの言葉には、自分の人生への深い肯定が込められています。多くの方が自分の過去を否定的に捉え、「もっとこうすれば良かった」と後悔しがちですが、実はその一歩一歩が今の自分を作っているのです。過去の自分を信頼できるようになると、未来への不安も和らぎます。「わかんないけど大丈夫」という言葉は、自己信頼の表れであり、これこそがプログラムを通して育みたい「頼れる自分」の姿なのです。
自分の導きの書 - 取扱説明書の力
半年プログラムで作成した「自分の導きの書」は、これからのRさんにとって大切なマニュアルになりそうです。これはプログラムの最終目標である「頼れる自分を育む」ための具体的なツールとなります。
「自分と仲良くなれる」 「迷うことが減るんだろうな」
これまでは目の前の刺激に反応してばかりだったけれど、これからは自分を理解した上で進んでいける。その確かな手応えを彼女は感じています。まさに、プログラムが目指す「自分らしく生き生きと生きること」への一歩を踏み出したのです。
【主催者より】「自分の導きの書」は、半年間の探求の集大成です。自分の特性やパターン、リカバリー方法などをまとめたこの「取扱説明書」は、困難な時の道しるべとなります。「自分と仲良くなれる」というRさんの言葉が示すように、自己理解は自己受容へとつながります。この「仲良くなる」という表現には、自分をコントロールするのではなく、寄り添い、対話する関係性が感じられます。これは「自分が自分の専門家になる」というプログラムの本質に深く触れた言葉だと感じています。
「わからない」を受け入れる - 新たな余裕
講座での大きな学びの一つは、「わからないこと」を受け入れられるようになったこと。
「わかんないけどそれもいっか」
人間は「わからない」ことに対して答えを探し続けるものですが、全てを理解できるわけではないことを受け入れることで、かえって心が軽くなる——Rさんはそんな境地に達したようです。
【主催者より】「わかんないけどそれもいっか」という言葉には、深い叡智が宿っています。私たちは「わからないこと」に不安を覚え、必死に答えを探そうとします。しかし、人生には理解できないことも多く、それを受け入れる柔軟さもまた大切なのです。Rさんのこの言葉は、単なる諦めではなく、「全てをコントロールしなくていい」という解放感、そして「それでも大丈夫」という深い自己信頼を表しています。これは、プログラムを通して育まれる大切な智慧の一つです。
自分探しの新しい視点 - このプログラムをおすすめしたい人
Rさんがこのプログラムをおすすめしたいのは、こんな人たちです:
- 正解を求めている人
- 自分探しを続けている人
- 何かをすることで自分らしさを見つけようとしている人
- 自分がこれで合っているのか不安な人
「何かをする前に1回自分の中だけ見るっていう時間は大事」
そう語るRさんの言葉には、半年間の探求を経た確かな実感が込められています。
【主催者より】「何かをする前に1回自分の中だけ見る」という言葉には、現代社会への深い洞察が含まれています。私たちは常に外に向かって何かを「する」ことで自分を定義しがちです。新しい趣味、新しい技術、新しい人間関係…。しかし、Rさんの言葉が示すように、まずは「自分の中」を見つめることこそが、本当の自分らしさを見つける第一歩なのかもしれません。このプログラムは、「何かをする」前に、「自分がどんな人間か」を知るための時間と場所を提供するものなのです。
自分を知る旅のスタートライン
「わたし力活性化・半年プログラム」は、体と心のつながりを深め、頼れる自分を育むためのセルフケアを学ぶ場です。単なる知識の習得ではなく、「私が私の専門家になる」ことを目指し、6ヶ月かけて段階的に自己理解を深めていきます。
プログラムは月ごとに異なるテーマで進行し、遠隔調整とグループレッスンを組み合わせて、体の感覚、感情との関係、気質タイプの探求、状況への対応法、自己防衛の方法など、総合的な「自分の取扱説明書」を完成させていきます。
自分を見つめるという旅は、終わりのない続く道のりかもしれません。しかし、その道筋に「自分の取扱説明書」という灯りを手に入れることで、歩みはより確かなものになるのでしょう。
Rさんの体験は、自分自身との関係を深め、「私が私の専門家になりたい」と願うすべての人に、新たな可能性を示してくれているように思います。
【主催者より】Rさんの「立っている位置がちょっと変わった」という言葉は、このプログラムの本質を見事に表現しています。大きな変化や劇的な転換ではなく、自分を見る「位置」が少し変わることで、世界の見え方も、自分との関係も、人との関わり方も、少しずつ変わっていく――。
半年間という時間をかけて、自分自身に向き合い、エレメントという新しい視点を通して自分を見つめ直し、「自分の導きの書」という宝物を手に入れたRさん。その変化の旅は、これからも続いていくことでしょう。
「私が私の専門家になる」という旅に、あなたも出かけてみませんか?次回プログラムの募集は来月開始予定です。自分自身との豊かな対話の旅へ、ぜひご一緒しましょう。
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